wanderer's soliloquy

趣味について雑多に書き綴ります

テント(遍歴)について

 登山道具を登録して使い勝手を書いてたお気に入りのサイトがつぶれたこともあり、せっかくなのでギアレビューも兼ねてこうしてブログに書き留めておこうと思い立ちました。テントを複数持ってる人ってあまり居なさそうだし(物欲に支配されたギアマニアな諸兄・諸姉は除く)。
 新しいテントを買う際の一助にでもなれば幸いですが、重量とかはホームページで見たまんまを書いてるからペグ抜いた重量とかそういう細かいことは自分で調べてね!(丸投げ)

アライテント エアライズ2

福ちゃん荘のテント場

 スペック

重量:1550g(本体+フレーム+フライシート)
寸法:短辺130cm×長辺210cm×高さ105cm(2~3人用)
入口:短辺
種別:ダブルウォールテント(スリーブ式)
使用期間:2012年~2016年

屋久島に行くにあたり購入した初めてのテント

 登山をはじめて数ヶ月経った頃、屋久島登山を計画するにあたり、避難小屋泊とはいえテントは持っておいたほうがいいということで購入しました。安定・ド定番という言葉に弱いので、ウェブでも評判の良かったこのテントに決定。2016年にメスナーN1000を購入するまで、4年間さまざまな場所で張ってきた、思い入れのあるテントです。

良いと思う点

 特にないけど、初心者には扱いやすいと思います。最初のテント泊でも時間もかかることなく、問題なく張ることが出来ました。全てが平均点の優等生といった印象。

イマイチな点

 最近の軽量テントに比べるとやや重め。短辺入口は好みの別れるところだと思うけど、個人的には長辺入口のほうが好き。あとはポールがスリーブ式なので途中で引っかかってイライラすることがあります。あーあとテント場でものすごく被ります。最近はモンベルのテントも多いからそれほどでもないけど・・・。

余談

 最初のテントということで勝手がわからず、広いほうが良いだろ!ってことで2人用テントを買いましたが、正直広すぎて持て余しました。混んでるテントサイトで2人用を張って1人で利用するのも、結構後ろめたいものです。

実際の使用写真

マイテント@雨飾山荘

20130502 燕山荘のテント場

千枚小屋テントサイト

ニッピン メスナーN1000

常念小屋テントサイト

スペック

重量:約1,860g(ペグや張り網等全て込み)
寸法:短辺100cm×長辺200cm×高さ97cm(1~2人用)
入口:長辺
種別:ダブルウォールテント(吊り下げ式)
使用期間:2016年~2018年

他人と被りにくい、マニアックなテント

 最初に購入したアライテントのエアライズは万人受けする良いテントだったのですが、使用していくうちにいくつか気になる点も出てきました。例えば2人用は大きすぎるのでコンパクトな1人用のほうがいい、とか短辺入口より長辺入口のほうが使い勝手が良さそう、とか。あと吊り下げ式にも興味があったので、これらを満たすテントを物色してました(当時はシングルウォールの選択肢は最初からありませんでした)。

 いくつか候補を絞ってましたが、やはり注目してたのはNemoのTANI 1Pですね。同じNemoではBLAZE 1Pというかなり尖ったスペックのものもありましたが、当時のTANIはグロメットがプラスチック製で脆いという評判を聞いており、二の足を踏んでいました。他にもダンロップのVLシリーズやMSRを見たりしましたが、なぜニッピンのメスナーN1000に決めたかというと、耐風性に期待出来そうなのとテント場で被りにくそうなのと、あと価格が他のメジャーなテントよりも低かった点です。

 やはり所有者が少ないのか、テント場では滅多に被らないです(その割には、自分の知り合いやフォロワーさんには所有者が多いですが)。テント場で見かけると思わず話しかけたくなる、そんなテント。

良いと思う点

 設営が楽な吊り下げ式、出入りの容易な長辺入口。あと生地が丈夫で、ドライエッケン式の設営方法で耐風性にかなりの信頼性があります。所有者が少ないためテント場で被りにくいのもgood。

イマイチな点

 やっぱり重さです。ほかと比べてもの凄く重いというわけではないのですが、ダブルウォールで1000g近いものが台頭してきている昨今、この重量はマイナスポイントかなあと。とはいえ頑丈であることは間違いないと思いますので、どのポイントに重きを置いて、どのポイントを捨てるかという話になると思います。
 あとは個人的にキレイにピシッと張れないのが気になりました。エアライズは張り網にテンションかけてやるとそれはもう気持ち良いぐらいピッチリ張れたのですが、メスナーテントは僕の張り方が悪いのかどんなに頑張ってもへにゃってしまうんですよね。(そのせいなのかわかりませんが)インナーとフライシートが近いためか、ダブルウォールの割に結構結露したのが気になりました。 

実際の使用写真

涸沢のテントサイト

行者小屋のテントサイト

槍ヶ岳山荘のテントサイト

NEMO ANDI 1P

三斗小屋温泉のテントサイト

僕の要求をほぼ全て満たしたテント

 ニッピンのメスナーN1000を購入して概ね満足していたのですが、冷池山荘のテントサイトでニッピンのSARASARA EVOを見かけ、それ以来ずっとシングルウォールテントが気になってました。冬場なんかだと僕がフライを畳んで本体を畳んで・・・ともたもたしてる間にサッと撤収してたりするのを見ると無性に羨まし思ったり。とはいうもののシングルウォールテントは前室が無かったり結露が凄いと聞いてましたので、このままで良いかなーと思ってました。

 そんな折り、NEMOのANDI LS 2Pが2017年にモデルチェンジして1人用をリリース、ポールもスリーブ式から吊り下げ式に変更と、僕がマストとしてた条件をほぼ全て満たしてきたので思い切って購入しました。不安だったグロメットが、プラスチック製から金属製になり改良されてたのも大きかったです。

スペック

重量:1,020g(最小重量、ペグや張り網等含まず)
寸法:短辺89cm×長辺218cm×高さ102cm(1人用)
入口:長辺
種別:シングルウォールテント(吊り下げ式)
使用期間:2018年~現在

良いと思う点

 やはりシングルウォールテントなのに前室があることは大きいです。あとは重量、本体とポールで約1kgと軽量で、畳むとかなりコンパクトになります。サイズ感についても、短辺は短めですが長辺や天井には結構余裕あります(当方178cm)。あとは設営と撤収がとにかく楽で、特に冬場はその恩恵が大きいです。ベンチレーションを全開にすれば、結露もそこまで気になりませんでした。

イマイチな点

 特に不満はないのですが、強いて言えば生地が薄いから取扱いに気を遣います。グランドシートは必須ですね。あと冬場は寒いからベンチレーションを閉めるので、ものすごーく結露します。それが風に揺られて夜中に顔に落ちてくるのが難点といえば難点。

実際の使用写真

 2018年後半に購入したのでまだ数回しか張れておらず、写真がありません…。