wanderer's soliloquy

趣味について雑多に書き綴ります

アルプス銀座7泊8日の旅(その1)

アルプス銀座7泊8日の旅の1日目
自宅→竹橋→(夜行バス)→七倉ダム→高瀬ダム→烏帽子小屋(泊)

20130810 烏帽子岳?

▼山行写真はこちら▼
H13 北アルプス縦走(7泊8日)day1~2 | Flickr 

 8月9日、縦走前日の金曜日の夜。ヤキモキしながら会社の飲み会の中締めを待ち、ちょっと後片付けを手伝って急いで自宅へ。支度をして東西線竹橋駅へと急ぎました。今回は高瀬ダム(七倉ダム)が登山口なので、毎日アルペン号を利用。相変わらず座席は狭かったけど、不思議と爆睡できて(途中の休憩に気付かなかったほど)万全の状態で登山口に降り立つことが出来ました。

 4:30頃七倉ダム到着。まだ周囲が真っ暗の中、既に高瀬ダムに向けて出発する人もチラホラいますが、僕は最初から舗装路を歩くのが嫌だったので5:30のゲート開放を待つ事に。暫くすると登山相談所で計画書の提出を呼び掛けはじめたので、予め記入した計画書を提出することにしました。薬師峠まで行くのにまた(裏銀座に)戻ってくるの?と言われましたが、他は特に突っ込まれず「今週末は天気いいから水分補給はしっかりね」とアドバイスを頂きました。

 5:20頃、待ちに待ったタクシーが続々と入ってきました。同じく単独のおじさん二人と相乗りという形になり、かかった料金は高瀬ダムまで確か一人600円ぐらい。高瀬ダムまでの舗装路は結構な距離があり、九十九折りもあったりで、やっぱりタクシー待って正解でした。

20130810 高瀬ダム

20130810 木の橋

 濁沢登山口近くの最後の水場で2リットルほど汲みあげ、いよいよブナ立尾根を登ります。このブナ立尾根は"甲斐駒ヶ岳への黒戸尾根"、"谷川岳への西黒尾根"と並び、日本三大急登の一つに数えられています。また、"剱岳の早月尾根"、"燕岳の合戦尾根"と並び、北アルプス三大急登にも数えられています。二つの三大急登に入ってるわけですね。感覚的には、「一気に高度を上げる」「道は良く整備されている」という点から合戦尾根に似ているかな。

20130810 ブナ立尾根

 ただ、合戦尾根も黒戸尾根もそこまで苦労した覚えはないのですが、ここブナ立尾根は結構辛かったです。道は整備されており、歩きやすいんですけどね。コースタイムが短めなのが唯一の救いかな。標高100mごとに出てくる数字?が減っていくのを楽しみにしつつ、休憩をあまり取らずガシガシ登っていきます。

20130810 ブナ立尾根

 4時間ほど歩き続けると次第に空が開けてきて、本日の宿泊先である烏帽子小屋に到着しました。目の前にはイワギキョウのお花畑が広がっていたりと、なんかこぢんまりとして可愛らしい小屋でした。この時点で9時半。頑張れば野口五郎小屋に行けそうですが、テントサイトを見てみたらとても雰囲気が良かったので予定通り今日はここで幕営することに。

20130810 烏帽子小屋

20130810 烏帽子小屋テントサイト

 ここのテントサイトは張れるスペースがまばらで、一番遠いところだとトイレが遠くて大変そうでした。まあ僕はその一番遠くに張ったんだけど・・・。どうせトイレなんて夜の1回と朝の1回ぐらいしか利用しないしね。なにより、団体さんから離れられるので安眠出来そうだし。

20130810 烏帽子小屋テントサイト

 テントを張り終え一息ついて、烏帽子岳に登ります。少し雲が出てきてはいたけど、なかなか気持ちの良い稜線歩き。花崗岩が多い白砂の登山道を歩いていると、去年同じ時期に歩いた燕岳の稜線を思い出しました。あそこの雰囲気に似てるな~。距離的にも近いしね。

20130810 烏帽子岳へ

20130810 烏帽子岳

 と、ここで今回最初のアクシデントが!気持ちのいい稜線歩きに気が緩んだのかカメラを落としてしまいました。今まで多少落とすぐらいなら大丈夫だったのですが、このときはミラーが上がりっぱなしになってしまい写真を撮れなくなるという重傷。長期縦走はトラブルがつきものと聞いてましたが、まさか初日に大事なカメラが使えなくなるとは・・・かなりテンションが下がりましたが、仕方がないので取り敢えず烏帽子岳に登ってみることに(ここから先の写真はスマホ撮影です・・・)

20130810 クサリ場

 途中、結構急な岩の登りやちょっと崩壊しかけているトラバースがありますが、クサリがあるのでそこまで労せず山頂に行けました。頂上の一枚岩の上に登るとなかなか高度感があってスリリングです。スマホで登頂写真や景色を撮り、しょぼくれながらテントに戻りました。

20130810 烏帽子岳山頂

 テント内でカメラを分解して、焦りながらあれこれ弄ってると何とか直りました。思わず一人テントの中でガッツポーズ。アクシデントも解決し、ほっとして紅茶をいれてのんびりしていると近くの池で猿が水浴びをしていました。こんな標高でも登ってくるんだね~。

20130810 お猿の水浴び

 晴れると聞いてたけど、この日は午後からガスが湧いてきて辺りは視界不良に。まあ夏山ならこんなもんだよね。カメラが直ったのでもう一度烏帽子岳に登ろうかなとも思ってたけど、景色は期待出来そうになかったのでやめることに。いつものように簡素な食事を食べ、明日の晴天に期待しつつ19時には就寝。

20130810 チングルマ

その2へ続く

lapradei.hatenablog.com