アルプス銀座7泊8日の旅(その5)

lapradei.hatenablog.com

アルプス銀座7泊8日の旅4日目
薬師峠→北ノ俣岳→黒部五郎岳→黒部五郎小舎(泊)

 前日の薬師岳も、今回の北ノ股岳も、当初は登らない予定でした。黒部五郎岳は行くつもりだったけど、裏銀座から三俣蓮華岳を経由する予定でしたし。でも、今回の長期縦走を思い返すとまず浮かんでくるのが今回歩いた北ノ股岳への稜線です。

 お花畑は綺麗だったけど、豪華ってわけじゃない。北アルプスの山々は見えるけど、ダイナミックというほどでもない。天気は晴れだったけど、ちょっと雲多くて霞がかってた。計画の段階では特に気にしなかった場所なんですが、何でしょうね。この辺一帯を歩いてるときの、「自分はここに来たかったんだ、ここに呼ばれて来たんだ」という確信と安心感。不思議な印象の山域でした。

 2:30起床の4:10出発。だいぶこの生活リズムに慣れつつあり、普段からこの生活を送っているかのような錯覚すら覚えます。実はこの日は会社で仕事してる夢を見ました。普段の現実が夢で、長期山行が現実で?不思議な感覚でした。

 薬師峠を背にして、まだ薄暗い稜線を歩きます。雲が不思議な形を成し、朝日に照らされて幻想的な風景を織り成します。

20130813 槍ヶ岳、黒部五郎岳

 それにしても気持ちのいい登山道でした。高峰を歩いているときとはまた別の開放感。ふと足元に目をやれば、ハクサンイチゲの見事な群生。イワイチョウもチラホラ咲いていました。こういうお花畑の中を歩いてみたいと常日頃から思ってたので、嬉しい限り。

20130813 イワイチョウ

heavenly alpine meadow

 6:15 北ノ俣岳山頂に到着。右手には遠く白山が幽かに見え、前方には笠ヶ岳乗鞍岳御嶽山が横並びに見えるという珍しい景色。

20130813 北ノ俣岳山頂

20130813 白山

↑幽かに見える白山

20130813 笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山

 北ノ俣岳から赤木岳(山頂は巻きますが)あたりまでは多少アップダウンはあるけれども、基本的に同じような稜線歩き。赤木岳あたりから黒部五郎岳を眺めることができますし、振り返ればダイナミックな薬師岳が。

20130813 黒部五郎岳

20130813 薬師岳
上:黒部五郎岳 下:薬師岳 

 ただ黒部五郎岳の肩が近くなると、ガレた登山道になり歩きにくくなる。結構ハイペースで登っていたので、ここにきてバテバテ。必死になって登っていきます。

20130813 ガレ場の登り

 黒部五郎岳の肩に着く頃にはもうヘトヘト。

20130813 黒部五郎岳の肩

 8:45やっとの思いで黒部五郎岳の肩に到着。ここから歩いて15分ほどの山頂に空身で向かいましたが、ここも辛かったです。疲労が蓄積してたんですかね。

20130813 黒部五郎岳山頂へ

 登ってる途中、雲がかかってない立山剱岳を見ることが出来ました。

20130813 剱岳、立山

 9:00ちょうど、黒部五郎岳山頂に到着。時間のわりにはちょっと空気が不透明だったけど、特徴的なカール地形から見る景色は素晴らしいの一言。

20130813 黒部五郎カールと北アルプスの山々

20130813 黒部五郎岳山頂

 ここから稜線コースか北側カールルートを選ぶわけですが、今回は黒部五郎のカールを歩いてみたかったので、再度肩まで戻ります。肩から底までは一面コバイケイソウの群生、それはそれは見事でした。雲ノ平山荘の小屋番さんが言ってたけど、今年は長雨で花の開花が遅く、この時期がちょうど良かったみたい。

20130813 黒部五郎カール

20130813 コバイケイソウ

 コバイケイソウのお花畑を下っていきます。 

20130813 コバイケイソウの群生

 撮りたかった黒部五郎カールの写真もバッチリ収め、あとは黒部五郎小舎を目指すだけ。雪解け水が流れ、コバイケイソウが咲き乱れる登山道。ダイナミックだけど、それでいて妙にこぢんまりとしていて可愛らしい箱庭のような感じ。こういう場所は好きですね。素晴らしい景色に満足しながら歩いていると、何回か樹林帯に入りました。ここでも例のヤツに付きまとわれました。薬師沢のときと同じヤツ(蚊)です。

20130813 樹林帯

 樹林帯に入ると蚊に追い立てられて、抜けたらゆっくり休みながら歩いて、また樹林帯に入って蚊に追い立てられて・・・繰り返していると、木道があらわれて目指す黒部五郎小舎が見えてきました。あと少し!

20130813 黒部五郎小舎

20130813 黒部五郎小舎

 11:00黒部五郎小舎に到着。予定ではここからさらに2:30ぐらいかけて三俣山荘まで行くつもりだったので、その前に小屋でカレーを頼んで昼食休憩することにしました。美味しいカレーを食べれば疲れが取れるかなと思ってましたが、逆にどんどん歩く気が失せていきます。食休みにテントサイトの様子見に行ったのも良くなかった。このテントサイトが、これまた気持ち良さそうなんですよ。前後に薬師岳笠ヶ岳が見えて、明るくてカッコウの鳴き声がこだまして・・・。

 ああもう、なんか今日はここでいいやって気持ちになっちゃいました。

 気がついたらテント場の申し込みを完了してました。まぁ、明日は双六岳までだし鷲羽ピストンしても余裕で行けそうだしね。三俣山荘のテントサイトは、高橋庄太郎さんが出している北アの本で絶賛されてたので是非泊まってみたかったんだけど・・・。あそこなら新穂高温泉からそこまで苦労せず行けるから、また今度ということで。

20130813 黒部五郎小舎テントサイト

 結局当初の三俣山荘泊という予定を変更したわけですが、日和ったっていってもなんだかんだいって7時間歩いてるから、そんなに歩いてないわけじゃないね。うん、僕は頑張った!4日目はこんな感じで終了。

あー疲れた! 

その6へ続く。

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