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重太郎新道を登って奥穂高岳へ(後編)

lapradei.hatenablog.com

 えーと、僕は何でこんなところにいるんだっけ・・・寝ぼけつつ、時計を見てみるとなんと18時過ぎ・・・ちょっと小1時間ほどのつもりだったのに、やっちまいました・・・。しかも慌ててテントの外を見てみると晴れてるじゃありませんか!急いで着替えて支度して、テントを飛び出しました。奥穂高に登るのにはちょっと遅い時間で怖かったので、おとなりの涸沢岳に登ることに決定。色とりどりのテントの脇を通りつつ、涸沢岳山頂に向けて登り始めました。

20130803 穂高岳山荘のテントサイト

 20分ほどで涸沢岳の頂上に着くと、5・6人の方が暮れゆく景色を眺めてました。一面に雲海が広がり、空は澄み渡り刻一刻と表情を変えていきます。僕が登山をしていて、一番好きな時間。一番のお目当てだった槍ヶ岳は、まだ少し雲がかかってました。

20130803 涸沢岳山頂にて

20130803 奥穂高岳

 上の写真を撮ってくれたお兄さんが、妙に確信的に「絶対に(槍ヶ岳の雲は)晴れますよ、待っていれば凄い景色が見れます」って言ってたのが印象的でした。半信半疑でしたが、暫くすると本当にその瞬間が訪れました。槍ヶ岳を覆っていた雲が消え、あの尖った独特のシルエットが露わになったのです。

20130803 槍ヶ岳

 槍ヶ岳と、その後方に裏銀座の山々がほんの少し見て取れます。今回の山行では槍ヶ岳と裏銀座を見ることが目的の一つだったので、夢中でシャッターを押しました。

20130803 手のひらの上の槍ヶ岳

 いつまでもこの景色を眺めていたかったけれど、完全に暗くなると足元が覚束無くなるので穂高岳山荘の自分のテントに戻りました。

 テントに戻って遅い夕食を食べ終わり、外に出てみると今度は今にも落ちてきそうな満天の星空が広がっていました。残念ながら三脚を持ってきていなかったけれど、頑張ってカメラを固定して何とか写真撮影。

starry sky

 素晴らしい景色に出会えたせいか興奮がなかなかさめず、結局寝たのは21時過ぎ。普段の山行からするとずいぶん遅かったですが、幸せな気分のまま眠りにつくことが出来ました。

 翌朝2時半、期待に胸を膨らませながら外を見てみると一面のガス・・・晴れそうにないけど未練がましく奥穂高岳に登ってみました。しかしながらやっぱり一面のガス・・・うまくいかないものですねー。早々に穂高岳山荘に戻ってテントを撤収し、ザイテングラードを下ります。

20130804 ザイテングラード

 普段は岩場の下りなんてあまり好きじゃないのですが、このザイテングラードは岩のアスレチックみたいで楽しく下れました。ただ渋滞はしたし、登りでは使いたくないかな~。景色は相変わらず。厚ぼったい雲から時々陽光が差し込む程度です。雪上歩行もありましたが、緩やかな下りだったのでアイゼンは使用しませんでした。

20130804 涸沢カール

 結構早足で下ってるのに、そこそこ時間がかかったのはやっぱり渋滞だからでしょうか。ほぼCT通りで涸沢小屋を通りぬけ、横尾からは林道を延々と3時間歩き続け、やっと小梨平に着いたときは心底ほっとしました。その後は小梨の湯で2日分の汗を流し、小梨平食堂で遅めのお昼を食べてから帰路に着きました。あ、もちろん徳沢では名物のソフトクリームを食べましたよ。

20130804 センジュガンビ

 重太郎新道はとても登り甲斐があり大変でしたが、快晴の中穂高連峰をはじめとした山々の素晴らしい景色を眺めながら登ることが出来ました。また、穂高岳山荘のテントサイトも眺望抜群で最高でした。また近いうちに同じルートを通り奥穂高岳に登りたいですが、やっぱり1泊2日じゃバタバタしてしまうし、今度は上高地で前泊して余裕を持って登りたいですね。下山路は今回とは別にしようかな。

終わり